タジンとは主にモロッコ、チュニジア、アルジェリアで使われている鍋で、ふたがとんがり防止になっているのが特徴です。モロッコでは飲料水は非常に貴重だった風土的要因から、食材の水分だけで調理できるタジンは作られました。
高さのあるフタは、かさばる野菜を盛り上げても収めることができ、蒸すことで柔らかくなって見かけの量がかなり減るため、多くの野菜を食べられます。加熱時に使用する水分が少ないので、水溶性のビタミンやミネラルが溶出する損失が少なく、熱の通りが良いので油の使用も控えられます。そのヘルシーさが見直されて、現代人の間で人気が出てきています。
世界一小さなパスタ。小麦粉(デュラムセモリナ粉)から作る粒状の粉食、またその食材を利用して作る料理。発祥地の北アフリカ(モロッコ近辺)から中東にかけての地域と、それらの地域から伝わったフランス、イタリアなどのヨーロッパ、およびブラジルなど世界の広い地域で食べられてます。
モロッコの風習では金曜日に食べることが一般的です。
タムタムではクスクスのメニューを曜日に関係なく召し上がり頂けます。
モロッコ料理では、クミン、パプリカ、サフランがよく用いられます。
イタリアンパセリやパクチーなどのハーブもよく使われます。料理に干しぶどう、デーツ、アーモンド、レモンの塩漬け、オリーブをよく用いるのも特徴的で、東地中海地方(マシュリク)のアラブ料理とは異なり、ヨーグルトの消費は少なく主食は主にパン、クスクスやお米です。
モロッコ料理では牛肉と羊肉が最もよく用いられ、マグリブで育てられている羊の種類は、脂肪のほとんどを尻尾の近くに蓄えます。そのため、羊肉特有の臭みはあまり強くまく、鶏肉や鳩の肉もよく食べられます。
モロッコでは食事時に緑茶を飲む習慣があり、モロッコに限らず広く北アフリカ、サヘル地域(サハラ砂漠南部)やスペイン南部でもモロッコ式の喫茶が嗜まれています。日本の茶道のように芸術の一様式と捉えられており、モロッコ文化を語る上で欠かせない存在です。またモロッコは世界有数の茶の輸入国でもあり、ことにモロッコ、チュニジア、アルジェリアでは消費量が多く、一人当たりの年間消費量はそれぞれ1.4, 1.5, 0.7キロにも及びます。代表的なお茶はモロッコミントティーと呼ばれる緑茶にミントを加えたものである。
今日では北アフリカ一円に広まっており、食事時に限らず様々な機会に嗜まれています。一般に料理は女性の担当であるのに対し、お茶をいれるのは家長が給仕するものとされています。